こちらもお客様よりお写真を頂戴いたしました。
日光東照宮の五重塔。
日光東照宮の五重塔は創建時の建物ではなく落雷のため一度焼失し、1818年(文政元年)に酒井忠進によって再建されたそうです。
塔の中心に心柱(しんばしら)があり、その優れた耐震構造で幾度かの大地震を乗り越えてきました。
あの東日本大震災も。
この五重塔の免震機能は、東京スカイツリーにも応用されているそうです。
その時代にここまでの建築技術があったものだと感心するというか感嘆しますよね。
日本人の脳味噌って素晴らしい。
そして優れているのは技術だけでなくて、そのフォルムまでも優秀。
安全なのに美しい。
文句のつけようがありませんね。
初層から4層までは、屋根の垂木が平行の和様、5層だけ垂木が扇のような放射状で曲線の唐様になっています。

ちなみに五重塔は仏塔で、5層が下から「地・水・火・風・空」という五大思想を表しています。
なぜ、日光東照宮に仏塔があるのかといえば、江戸時代は神仏習合だったから。
五重塔は、お釈迦様の遺骨を納める仏塔の一種です。
本来は仏教施設なので、神社である日光東照宮の一部なのは風変わりなのですが、長らく神仏習合が普通だった日本では、あまり違和感を感じないですよね。
当館にご宿泊のお客様も日光東照宮にはお出かけになる方が多いです。
一つご注意いただきたいのは、湯西川は日光市ですが、東照宮からは1時間弱かかります。
日光は非常に広い市になります。
御旅程にはご注意してお出掛けくださいませ。

皆様の御来館、心よりお待ち申しております。
湯西川温泉 桓武平氏ゆかりの宿 揚羽