とある日のお正月小鉢メニュー。
数の子の醤油漬け。
数の子はニシンの卵のことです。
ニシンは漢字で「二親」と当てることができ、非常に多くの卵を持つことから、「たくさんの子に恵まれますように」「我が家が代々栄えますように」と願っておせち料理に使われています。
数の子は定番中の定番のおせち料理で、地域差なく使われる具材として知られています。
子宝や子孫繫栄のいわれがある縁起物として食べるのはもちろんのこと、塩気のある味はお酒にも相性がぴったりです。
数の子は、干し数の子と塩数の子の2種類あります。
干し数の子は、かちかちになるまでしっかりと天日干しされた数の子のことで、現代のように冷蔵庫がなかった時代に、よく使われていました。
食べるときには米のとぎ汁に2~3日浸けて戻します。戻すのに手間がかかることや製造コストが高いこともあって、現代ではなかなか選ばれなくなっています。
一方、塩数の子は干さずに塩漬けしたもので、近代になってから普及しました。1日程度水に浸けて塩を抜けば食べることができ、干し数の子よりも手軽で調理もしやすく、安価に手に入るため、今ではほとんどの家庭で塩数の子が選ばれています。
数の子って子供の頃は苦手意識があったのですが、お酒が飲めるようになると美味しく感じるようになるんですよね(笑)

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湯西川温泉 桓武平氏ゆかりの宿 揚羽