当館内のとある場所。
古民家の宿ランキング第一位の当館には欄間がたくさん飾ってあります。
その数は・・・
数えきれないです(笑)
おそらく湯西川温泉一、いや、日本一欄間がある宿ではないかと思います。
欄間は日本の伝統的な建築様式のひとつ。鴨居や長押と天井のあいだにはめ込む、透かし彫りされた板などのことです。
欄間は、採光と通風をよくし、室内環境を快適にするために設けられてきました。
古い日本家屋ではガラスが使われていませんが、欄間を取り付けることで室内に光が入り、明るさを確保できます。
また、ふすまをしめていても風が通るため、湿度の高い日本でも過ごしやすくなります。
室内装飾としての意味も大きく、花鳥風月を題材にした彫刻など、意匠を凝らしたデザインで日本人のくらしを彩ってきました。
欄間は機能性とデザイン性を兼ね備えた日本の素晴らしい伝統工芸。
欄間の歴史は古く、奈良時代の寺社建築で採光を目的に取り入れられたのがはじまりだとされています。
平安時代には貴族の住宅に採用され、江戸時代には庶民の住宅にも広まりました。
桓武平氏の流れをくむ当館としては、ぜひ館内でお過ごしいただくにあたって、平家貴族の気分を味わっていただきたい!
最近の住宅には欄間はなく、珍しいと思いますので、平家帰属気分で欄間を眺め、日本の歴史を感じていただければ幸いです。

皆様の御来館、心よりお待ちしております。
湯西川温泉 桓武平氏ゆかりの宿 揚羽